http://www3.nhk.or.jp/news/stopfushin/
過去最悪の風疹の流行が治まりません。患者の9割は、風疹の予防接種を受けていない、20~40代の男性です。風疹は予防接種により防ぐことが出来ますので、受けていないか、あるいは受けたかどうかはっきりしない人は、予防接種を受けられることを強くお勧めします。
風疹は、風疹ウイルスが、口や鼻から感染することによって罹ります。最も重大な結末を引き起こすのが、妊娠初期の女性が罹った時です。
妊婦が風疹にかかると胎児が風疹ウイルスに感染し、難聴、心疾患、白内障、そして精神や身体の発達の遅れ等の障害をもった子こどもがうまれることがあります。
妊婦に予防接種をすることは出来ず、このような先天性風疹症候群(CRS)を防ぐためには、風疹の予防接種を妊娠する前に行うことです。そして、妊娠する可能性のある女性の周りにいる人たちで、予防接種をしていない可能性のある人は、速やかに接種を済ませることが極めて重要です。
かつて日本は「麻疹輸出国」と揶揄されました。これは、麻疹の予防接種をしていない日本人が海外で麻疹にかかり、それが広がったからです。麻疹もワクチンで防げる感染症で、もし罹れば、死に至る危険性もある病気です。それ故、諸外国ではワクチン接種が徹底され、アメリカなどでは、予防接種を受けていなければ小学校入学を許可されません。
このように、ワクチンで防げる病気に対して必要なワクチン接種をせず、その感染症を流行させることは、国内の問題のみならず、重大な国際問題をも引き起こします。
厚労省は、速やかにワクチンを海外から輸入し、必要な人たちに接種できるよう、財政面においてもバックアップ体制をとることが必要です。
これがまさに「危機管理」であり、その対応如何によっては、日本の危機管理体制を問われる事になりかねない、きわめて重要な問題であることを認識すべきだと思います。
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