2010年2月5日

青魚を食べるとアルツハイマーにならない?!

こんにちは。木村盛世です。
メディカルジオポリティクス・カフェ記念すべき第一回目にようこそ!
若い女性の皆さまたちと一緒に学ぶ場があればと思って
このブログを立ち上げました。
報道された記事の裏を探る(*^-^) ことによって、社会の深層を探る、
というのがこのブログの目的ですが、
ゲーム感覚で読んでくださいね。

立春が過ぎたとはいっても「春は名のみの…」といった寒さが続いています。
こんな寒い日は朝出かけるのも辛いですね。
私は駅までの道を、双子の娘たちとかけっこします。
着くころには体がほかほかです。
まだまだ10代には負けないわ!

Domani3月号ところでDomani3月号 Domani Journalの
「木村盛世の気になるニュース5」に出ています!

先日行きつけのジムで「見ました!」と声をかけられびっくり。
どう見ても私と同年代の女性でしたが愛読書だそうです。
いろいろなところから「良かった」と 好評をいただいているので
よろしかったら立ち読みでもしてくださいね(小学館さんごめんなさいm(__)m)。



それでは、本題ですが、このようなニュースは如何でしょうか?

「青魚を食べるとアルツハイマーにならない?! 」

DHA:毎日食べて認知症予防に効果 島根大チームが実証
(毎日JPより引用)

青魚に多く含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)を毎日食べ続けることで認知症予防に効果があることを、島根大医学部の橋本道男准教授(脂質栄養学)のグループが、高齢者108人に行った試験で実証した。100人規模の高齢者を対象に実際に毎日食物として食べさせるなどする「介入試験」で効果を実証したのは国内初という。7月に米国・ハワイで開催の国際アルツハイマー病会議で発表する。

 島根県立大などと共同で実施。同県在住で65歳以上の健常な高齢者108人(平均年齢73歳)を、二つのグループに分け、一方にDHA850ミリグラム、EPA200ミリグラムを含む魚肉ソーセージ、もう一方にいずれもほとんど含まない魚肉ソーセージを1年間、毎日2本ずつ食べさせた。

 一度見た図形を模写するテストや、あらかじめ決められたルールに沿って指を動かすテストを行ったところ、DHA入りを食べていたグループは成績が改善、短期記憶や運動能力などの機能低下が抑制された。



これを読むと、青魚がアルツハイマーの特効薬
と思ってしまいますが、そうではありません。
まず、認知症と呼ばれるカテゴリーには
アルツハイマーを含めて数多くの病気が含まれます。
病気が違えば原因が違うし、
原因も1つではなく複数が絡み合っています。
その前に、何が原因で その病気になるかすら、
ほとんどの病気で解明されていないのです。

それから、この研究は健康な人に対して行った介入ですから、
はたして病気の人に投与したら良くなるかどうかは
わかりません。

DHAとEPAを魚肉ソーセージに混ぜたようですが、
食べたグループの人は、食べることによって
健康に対する意識が高まり、毎日運動をしたかもしれないし、
他に健康によい食事なりサプリを摂ったかもしれません。
そうなると、運動や他の食品が記憶力なり
運動機能を改善したのであって、
DHAとEPAによる結果だとは言えなくなります。


また、同じ研究を他の地域や人種を使って行った場合、
同様な結果を得られるという保証はありません。


もうひとつ忘れてはいけないのは、
魚を食べることは良いことだ、
という利点ばかりが強調されてしまうことです。
残念なことに今の環境汚染下では
魚は決して安全な食料とは言えません。
「魚を食べよう」という宣伝や研究の背後には
水銀等の汚染を無視した業界の意図があるかもしれない、
ということも見落としてはいけません。

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