2010年3月2日

鳥と季節性のインフルエンザで高病原性インフルが猛威を振るう?!【後編】

さて、前編で書いた、
「スーパーキラーインフルエンザが
自然に生まれる可能性は低いが、
バイオテロの兵器として使われることがあるから
それに備えよ」の続きです。


一たびそんな怖いものが撒かれたら
日本は崩壊してしまうでしょう。
そのためにはバイオテロの標的にならないことが必要です。

標的にならないというけれど、どうしたらよいのだろうか
と思われる方も多いでしょう。
狙われないためには隙を作らないことです。

隙のなさとはどんなものでしょうか。
先ず国の感染症対策がきちっとしている、
備えるべきものはきちんと備えているということです。

具体的にいえば、
今回の新型インフルエンザ対応が的確であったり、
バイオテロの最も有力な候補と言われている
天然痘ウイルスに対するワクチンを国民分用意してある、

といったことです。


バイオテロとは違いますが、
海外でひったくりにあいやすい人とそうでない人がいます。
ハンドバックの口が空いていたり、体の横に持つ等は
取られやすいからしてはいけない、
と良く言われることです。

しかし、狙われやすい人は
たとえバックをタスキがけにしていても狙われるのです。

例えば、シャンゼリゼ通りで地図を広げながら
ブランド店を指差し確認しながら探す、
挙動不審な日本人集団が良い例ではないでしょうか。
そして時折立ち止まってはポーチを取り出し、
自分のメイクをチェックします。
このような、いかにも日本人旅行者風で、
お金はたくさんありますよ!というのがだれの目からも明らかな人は、
ひったくりのいい「カモ」になってしまうのです。


今回の新型インフルエンザでは
日本の感染症対策がとてもお粗末で、隙だらけだということを
世界中に広めてしまいました。

意味がないといわれている、ものものしい空港検疫を展開したのも
日本と中国だけで、
WHOからは名指しで批判されました。

今後、新型インフルエンザだけでなく、
SARSのように新しい感染症がやってくる可能性があります。
今回の新型インフルエンザ対応のような間違った事をすると、
国民の命を危険にさらす、ということを国はきちんと学んでほしいですね。


最後に、私たち個人はバイオテロに対して何をすればよいのでしょうか?
私たちがやるべきことは、
正しい認識と正確な情報把握をすることです。

なーんだ。それしかないの?と思われるかもしれません。
しかし一番大切なことです。

今回の新型インフルエンザでは国中がマスクをつけました。
マスクは本来病気の人がほかの人へうつすのを
防ぐためにつけるのですが、
「マスクをつければインフルエンザにかからない」
という迷信まで生まれ、
マスクを生徒に付けさせなかった校長が
記者会見で涙をながす、という異常な状況なりました。
明らかにマスクパニックに陥ったのです。

危機管理の基本はパニックを起こさないことです。
これは政府だけでなく個人にもあてはまります。

正しい理解をすることがパニック防止になるのです。
いくら国が政策を決めても、
個人が正しく行動しなければ意味がありません。
なぜなら、国とは国民ひとりひとりから成り立っているのですから。

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